プログラム・リストを組むための等幅欧文書体です。
プログラムを表記・印刷する等幅欧文フォントには不満が色々あるらしく、出版社からもっとイイものを作ってくれと依頼がありました。
プログラム中に日本語が混植されても不自然にならない「太さ・大きさ・位置」を追及しました(サンプル参照)。もちろんオリジナリティも。
以後、この会社から発行される出版物のプログラム表記は、この書体に切り替わっていく予定です。
このフォントは一般には販売せずに、出版社単位でのライセンス供与という方式を採用しました。ライセンスを希望する出版社は、佐藤まで連絡ください。
| 1998 | 株式会社インプレスへ、ライセンス(初出 Visual J++6.0入門) |
なぜ欧文書体の作品ページにカタカナや漢字が、と思われるかも知れませんが、これらの文字は欧文書体「WALKER (Matthew Carter 作)」を使用してタイプしたものです。
「WALKER」は、WALKER、WALKER-UNDER、WALKER-OVER、WALKER-BOTH
の基本4書体とそれらのITALIC書体でファミリー構成されていますが、最大の特徴はユーザが自由に字形を変化させ、新しい書体デザインに挑戦できることです。
作者が、サンセリフの大文字と、自由に取付け可能なセリフなどをデジタルフォントで提供し、使用する側の人間が、それらを組み合わせてタイプし最終的なデザインを決定する、新しいコンセプトを持った書体なのです。
なぜか私に、この書体を使って何か作ってくれと依頼があり、書体デザイナーという立場から日本語の文字デザインに挑戦しました。実際に展示されたものは白黒ですが、ここではどんな文字を使ったか解かるように色分けしました。
| 1997 | マシュー・カーターとタイプゲーム展(MOTS)に出品 U.S.A.ウォーカー・アートセンター(ミネソタ州ミネアポリス)に永久保存 MONZ6月号(印刷之世界社)に掲載 |
| 1998 | たて組ヨコ組50号(モリサワ)に掲載 |
Paper
Clipが簡単に商品化されたので、次は本文にも使える本格的なものを目指した。
1982年頃から「GALAXY」というコードネームでデザインを始め、アメリカ、イギリスの会社にプレゼンをするが採用されず、その間に大幅なデザイン変更を5、6回していたが諦め切れず、再度デザインを修正し完成度を上げ、名称を変えてコンテストに出品した。
不確認情報によれば、アドリアン・フルティガー氏はこの書体を1位に推してくれたらしい。
出品時の制作意図
漢字文化の国日本で生まれ育ち、アルファベット系言語が殆どわからない私に、視覚的感覚だけでアルファベット(ラテン文字)のデザインが出来るのだろうか?
モノマネでなく、本当のオリジナリティと品質を表現できただろうか?
・選評
世界のプロフェッショナルの応募の中から日本の作家が入賞を果たした。特に欧文のボディタイプは組み版上の可読性と視覚性が問われる中で、そのオリジナリティが評価されたのは特筆されよう。
レタースペース(字間)やワードスペース(語間)の処理が良いリズムを作り、またモダーンなサンセリフでありながら、手書のやわらかいストロークがカーブに生きた美しい作品になった。
・Henry
Steiner
氏の選評より抜粋
第2位のサンセリフの作品はクラシズム的な雰囲気がありながら、非常に新鮮なものを感じさせました。
出品時の制作意図
甲骨文字やエジプトの象形文字などから感じる、あの楽しさやおおらかな雰囲気を現代の文字組版に再現するための絵文字約物を提案します。
規定の約物と線描きの絵を、どんな書体にも調和する様にドットで表現しました。
絵文字約物は実際には百個以上あると楽しいでしょう。
・使い方
(1)
絵文字約物を文章の頭などに●■◎の替りに使う。
(2)
絵文字約物を文章の内容や感情表現にあわせて?!()「」などの替りに使う。
(3)
絵文字約物を従来のすべての約物の替りに、文書中にランダムにぶちこみ従来の文字組版のイメージを破壊する。
結婚する友人にプレゼントするためにデザインしたロゴマークが原点の、ゼムクリップをモチーフにした見出し用の書体。
日本の写植機会社では、とても採用されないと思い、最初からアメリカの有名な会社にプレゼンしたら一発で採用してくれました。
上から、Paper Clip、Paper Clip Outline、Paper Clip Solid。
| 1982 | VGC(U.S.A.)から写植用フィルム発売 |
| 1984 | 日本タイポグラフィ年鑑* 入選 |
| 1993 | 誰かが無断でTrueType
Fontフリーウエアにし、 GROUPWARE社(U.S.A.)のCD-ROM「SUPER FONTS」に収録されている。(最悪!) |
一般に文字をデザインするときは、コンパス、定規などを使って描きますが、写真植字機の機能をうまく利用して文字を描くこともできるのではないかと考えました。
●基本図形10種を制作。四角の枠は全角を表わします(図A)。
●10種の図形の方向を変えて計28個の図形を収容した文字盤を制作(図B)。
●1文字のデザインに、タテ・ヨコ3角分ずつ使用する。20級のレンズを使用して印字すれば、60級(15mm)
の大きさの文字が、できあがります(図C)。
ここに発表したものは、28個の字母(図母?)だけですが、私の制作した基本例以外にも多数の文字がデザインできます。
●変形レンズの使用により平体1〜3、長体1〜3の変形が、得られます。
●印字図形の変更により多数の字形が、得られます(図D)。
●その他、拡大レンズの使用により文字の大小、また現在の円弧の図形
を
のように変更すれば、全く異なったイメージの文字が表現できます。
現在の28個の図形だけでもこれだけ変化に富んだ文字がデザインできますが、写植文字盤のサブプレート1枚分、約270個の図形を制作すれば、文字のバランスなども、もっと微妙なものも表現できるようになり、たくさんの変化もつけられるようになるでしょう。
●以上のことから、実際の文字デザイン以外にも、レタリング教育などには最適だと思うし、このような考え方を基本にした企業制定書体があっても良いと思う。また、このシステムを工夫すれば、新しい電光表示などにも可能性があると思います。
●私が制作した、ごく基本的な1例です(図E)。
●下が印字図解です。ベタ組を基本に設定し、アミの部分は半角の移動印字がしてあります。また異なる図形を二重印字した部分もあります。
| 1982 | 日本タイポグラフィ年鑑* 入選 |
1978年に(株)写研*
が催した、このコンテストには41点出品し21点が入選。17点が商品化されました。
写植の限界に挑戦した面白いものもたくさんあったのですが、それらは、とうとう商品化されませんでした。
日本では結構人気のある丸ゴシック系の書体が、なぜか欧文書体には少ないので挑戦したものです。
ヌードルの意味には、「干しうどん」の他に「バカ」「アホウ」などもあるようですが…
| 1975 | 日美スタジオ紙上展 * レタリングB部門金賞 |
タイプフェイス・デザインの研究を始めた頃の習作です。
| 1970ごろ | 制作 |